ももも日記

ノンバイナリーの日々のあれやこれや。ゲームや漫画の話をするかも。

「赤と白とロイヤルブルー」のすすめ

ケイシー・マクイストンさんのBL小説が原作の映画「赤と白とロイヤルブルー」を観た。

 

実は、以前日本語訳の小説を読もうとしたのだが、登場人物の名前が全く覚えられず、読むのを断念していた作品である。*1

 

そんな折、映画化されるというニュースを「X」*2で見かけてから、「映画なら登場人物を覚えられるかも……!」と淡い期待に胸を躍らせていた。

 

結果、王道ロマンスが好きな私にはドストライクな作品であった。

ストーリーに関する重要なネタバレはありませんが、わずかなネタバレもイヤじゃい!と言う方は、映画視聴後に見ることをオススメします。

 

まず、主人公がアメリカ大統領の息子(アレックス)とイギリスのガチ王子(ヘンリー)という、ハーレクインですか?な設定が素晴らしい。

どちらかが平々凡々な一般人だったりするシンデレラ・ストーリーも好きだが、お互いどっこいどっこいに上流階級なのも良いものですわよ、奥さま。

 

そして、そんな浮世離れしている立場の二人が繰り広げる、ウィットに富んだいちゃつきぶりは必見である。

下ネタ一つ言うのにも、いちいち面白くしてくる二人。流石としか言いようがない。

私の特に好きなのは、二人の想いが通じ合った直後、お互いの興奮をストーンヘンジやらビッグベンやらに例えたところだ。こういう、その単語自体は下ネタでもなんでもないが、会話の流れや背景を踏まえるとド下ネタになるの、好きなんです。*3

そんな面白い会話が随所に散りばめられているため、二人の葛藤や苦悩がより引き立っている。

公人という立場上、隠れて交際をする二人であるが、それゆえに盛り上がり、それゆえに苦しむ。

いいぞいいぞぉ! スイカには塩!

面白さと苦悩のバランスが大変よく、テンポよく観られる映画です。

 

二人の他の登場人物もみんな魅力的。

アメリカ副大統領の娘でアレックスの良き相談相手・ノーラ。ヘンリーの妹で良き理解者でもある・ビー。

私が一番好きなのは、アメリカ大統領の秘書・ザハラさん。*4

アレックスとヘンリーをバッサリと切り捨てていくワードセンスに光るものがある。

 

あと、私はあまり俳優さんには詳しくないのですが、みなさんとってもチャーミング。

特に主人公のお二人。 顔は小さいは、スタイルはいいはで大変。

公式で、アレックスとヘンリーがそれぞれインスタをやっているので、気になる方はぜひ検索してください。*5お互いにお互いのみをフォローしている芸の細かさ。

 

映画「赤と白とロイヤルブルー」はAmazon Primeで独占配信中です。

ぜひチェケラでしてよ、奥さま。

 

 

*1:以前ミステリにハマっていた際、海外ミステリに手を出したら同じ理由で返り討ちにされたこともある。歴史は繰り返す。

*2:未だに馴染めていない「X」。「X」とは一体? 秘密結社のコードネームみたいでかっこいいかもと思い込もうとしたが、コードネームにしては安直すぎるだろと、早々に自分自身からツッコミが入り、断念。

*3:何かの映画で、父親がスナイパーライフル、息子がショットガンを使い共闘しているシーンがあった。かなり曖昧な記憶だが、父親「もっとよく狙って一発でしとめろ。」 息子「数撃ちゃ当たるだろ。」のような会話があり、私は大興奮した。何の映画か忘れてしまったので、お心当たりの方はお知らせいただけると嬉しいです。

*4:なぜかザハラさんだけ「さん」付けになってしまう。○NE ○IECEで言うところの航海士枠。

*5:ちなみに、原作者であるケイシー・マクイストンさんのXアカウントを見ると、作品の裏設定が知れる。当たり前ですが全英語なので、私の場合は気合と辞書が必要となる。